新型出生前診断を八重洲セムクリニックで受けてきました
先日、新型出生前診断(NIPT)を、八重洲セムクリニックで受けてきました。
なぜ、そのクリニックを選んだのか、実際どうだったのか?についてレポートします。
1.新型出生前診断とは何か?
3.実際に検査に行ってみた感想
4.注意点
5.まとめ
1.新型出生前診断とは何か?
陰性率99.9%の確率で、染色体異常が発見できます。
具体的には、トリソミー13、18、21(ダウン症候群)を見つけることができます。
説明ページは色々ありますが、この会社の説明が一番分かりやすかったです。
出生前診断の種類|新型出生前診断(NIPT)のGeneTech株式会社
私が通っている産院には、コンバインドテストと血清マーカー検査を組み合わせた出生前診断はありますが、「新型」はありません。
迷いましたが、私たちは新型出生前診断の方を受けることにしました。
理由は、確率と発見できる時期です。
出生前診断は、異常を発見できる割合は8~9割程度。
一方、新型なら99.9%という高い確率。
差はたった1~2割なのですが、そのが気になってしまったこと。
出生前診断は12週目に受けて、結果が分かるのが2週間後の14週目頃。
新型は、10週目で受けて、10日程度で分かるので12週目頃。
これも、たったの2週間の違いなのですが、職場には、この検査の結果を待ってから報告したいと思っていたので、少しでも早い方が都合が良かったのです。
あとは、長く妊娠していると、どんどん愛情が沸いてしまって…時間が経てば経つほど、障害が見つかった中絶を選択することが、精神的に苦しくなると感じたからです。
ただ、費用は、出生前診断の2~3倍の値段がかかってしまいました…
2.なぜ「八重洲セムクリニック」を選んだのか?
検査ができる場所は、認可の病院と、不認可の病院の2択です。
本来なら、産院に相談して紹介状を書いてもらって、認可の大学病院に行くのが筋だと思います。
だけど、このコロナ禍で何度も病院に通うのが嫌だったこと。
認可だと、検査前に夫婦そろって2回のカウンセリングが必須なので、時間的に間に合うのか不安だったことから、当日に行って、採血してくれるクリニックの方が、やはり便利に感じてしまいました…
- HPを見て、情報がしっかり書いてあって安心したこと
- 検査の実績の数が多かったこと
- 検査会社が外国の実績ある会社だったこと
- カウンセリング体制があること
- 羊水検査が無料だったこと
- 中絶手術まで行えること
です。
よく、認可外のクリニックの検査で問題となるのは、陽性結果が出た時に、どうしていいか分からなくなってしまう、ということです。
確定のための羊水検査も、認可外で受けていると、通っている産院では検査をしてくれない場合もあるそうです。もちろん、中絶手術だったそうです。
相談できる場所が見つからず、夫婦が混乱したままたらい回し状態になると聞くので、その不安が、八重洲セムクリニックで羊水検査までできるなら安心だ!と思い、決めました。
3.実際に検査に行ってみた感想
まず、実際に行ってみて驚くべきは、東京駅の雑居ビルの一室ということ…
正直、クリニックが入るようなビルではないです。
恐ろしくて、止めて帰ろうかと一瞬怯むほどでした。
HPのキレイさに完全に騙されていました!あの写真は、ただのイメージ写真(もしくは、提携の大阪の病院)で、八重洲の実際の写真ではありませんのでご注意を!!
待合室はソファーがあって、まぁそれなりのクリニックの雰囲気。
コロナ禍なのに、ぎゅーぎゅーに人がいて、入りきれない人たちが廊下に出ているほどで、かなり怖かったです…
うちは、感染リスクが怖いので私一人で行きましたが、ほとんどの方がご夫婦で来ていました。そのせいもあり、すごく密でした。
問診表を書いて待っていると、奥の部屋から呼ばれ、そこでカウンセリングです。
カウンセリングといっても、簡単に検査の説明をされるだけ。
しかも、5組程度が同時です。
個人的な質問には答えてくれるので、そういう安心感はありましたが、かなり儲け主義的な雰囲気でしたので、質問しても、「この検査がいかに素晴らしいか」という方向にもっていかれる気はしました。
あとは、気が乗らない人はどうぞキャンセルしてください、というアッサリした雰囲気もありました。このカウンセリングまでは、無料ですので、その点も安心ですね!
このカウンセリングを経て、やるぞ!と決めた人は、受付でお金を払います。
その後、順番に採血して、それで終わりです。
結果は来院か、郵送か、選ぶことができます。
4.注意点
口コミで良い評価を書いている人たちは、みな「陰性」だった人たちです。
私も、これで陰性の結果が出たら、例え汚い雑居ビルでも何でも、さくっと結果をもらえて高評価です。
だけど、大事なのは、陽性だった時に、本当に良い病院かどうか?だと思います。
ネットには、東京と大阪の双方で羊水検査ができると書いてあります。
しかし、八重洲は、羊水検査どころか、内診できるスペースもない、狭くて小汚い場所です。
カウンセリングのための小部屋と、物置と、採血できる小部屋だけ。
確認しなかったのですが、無料とはいえ、羊水検査は、大阪の奥野病院に行くことになるのだと思います。もちろん、中絶手術も。
陽性だった時は相談に乗ります、と院長はおっしゃっていましたが、それも八重洲でしてもらえるのかは大変疑問です。
今思えば、ちゃんと事前に質問すれば良かった…当然、八重洲でできると思っていたので、その場でこの質問を思いつけませんでした…
また、八重洲セムクリニックでは、ベーシックの遺伝子検査(トリソミー13.18.21)だけでなく、追加で2万4000円(税抜き)で払うと、全染色体の検査までできます。
ただ、ベーシックで調べる染色体以外は、異常があった場合は必ず流産してしまうそうです。
母体保護の意味から、事前にリスクを知るということで、全染色体検査を勧めていると、院長はおっしゃっていました。
ただ、事前にリスクが分かっても、日本ではそういうサポートがあるのかは疑問だったので、私たちはベーシックの検査のみを受けました。
認可の大学病院でも、この3つの染色体についてしか検査していません。
全染色体検査をして、異常が見つかって、流産することが分かっていながら、産院では何もしてもらえない…という時間を過ごすことが嫌だったので、全部は調べませんでした。
5.まとめ
書いたことは、あくまで個人的な感想です。
私の周りでは、新型出生前診断を受けた人はいません。
異常があることが分かったら中絶しようか?と考えるなんて、いけない親だと感じる人もたくさんいるでしょうね…我ながらひどい人間だなと思うけれど、現実的に考えると、やっぱり難しい…きれいごとだけでは解決できない問題もあるなと思っています。
検査を受けるか、どこで受けるか悩んでいる方の、参考に少しでもなれば嬉しいです。