小野寺タヒチ ブログ

離婚・婚活を経て再婚。5回目の体外受精で妊娠するも、逆子のため帝王切開。現在は一人息子の子育て中!

不妊治療は仕事と両立できるか?両立するためのポイント【仕事編】

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不妊治療と仕事を両立したいというのは、仕事をしている多くの女性の希望ではないでしょうか。

子どもができたらどうせ仕事は辞めるから…と思うかもしれませんが、不妊治療で子どもができる人は3分の1程度。

仕事を辞めても子どもがきないかもしれない、仕事も子どももいない生活が待っているかもしれないと思うとやはり怖くて、私は何とか仕事と両立したいと考えました。

そして、実際、検査~人工授精~体外受精(採卵~移植)まで、仕事と何とか両立できています。

 

最近は減ったかもしれませんが、「仕事と治療とどっちが大事なの!?」「赤ちゃんが欲しいなら仕事は辞めなきゃ」と言うような医者は、良い医者だとは思いません。

生活があっての治療だし、産んで終わりではなく育てることを考えたら、その発言はおかしいと思います。

 

不妊治療のクリニックは、先生によって「良し」とするものが違い、治療方針も全く違います。そのせいで、通院の回数やタイミングなどにもかなり差があるように思います。

結果的に私が通っているクリニックは、仕事と両立しやすいような方針だと感じていますし、実際に何とか両立できています。

私が実際に両方やってみて感じた、仕事と両立するためのポイントをまとめてみます。

 

【ポイント① 仕事編】

体外受精まで進んでしまうと、通院回数はそれなりに増えて、スケジュールも体に合わせて決まるので前もって休みを申請することが困難です。

「ちょっと体調不調で」「親族の不幸で」など、嘘をついて休み始めても、最低10回弱(私は採卵~移植で、8回)は通いますので、厳しいのではないかと思います。

 

最近では、大手企業を中心に「不妊治療のための有給休暇」を導入が少しずつ広がってきました。

サイバーエージェントオムロントヨタ自動車パナソニックなどなど。

この取り組みは広がっていくことが期待されます。

うちの夫の会社には一部、それに準ずる取り組みがあったようですが、実は知りませんでした!入社後、数年経ってから新たに始めた内容だったようで、「始めます!」と全社員に知らされたわけではありませんでした。

私がネット検索で情報収集していたら、たまたま見つけて知ったという…

あなたの会社も、もしかしたら、最近そのような制度が追加されている可能性があるので、一度じっくり調べてみてはいかがでしょうか?

ただし、制度が「用意されている」ことと、「利用できること」には大きな差があるのも現実。制度があってもとても使えない雰囲気、ということもあるかもしれません。

産休も育休も、世界最高の手厚い制度がありながら、取得率は世界でも最低基準の日本ですから…何のための制度だよ、と言いたくなります。

 

コアタイムのないスーパーフレックス制度を導入している会社など、時間の融通が利く仕事なら、仕事の前後に通院することは十分可能なように思います。

 

私自身このことをお話しすると、企業には属しておらず、「業務委託」を中心とするフリーランスの仕事をしています。

毎週〇曜日の△時~△時、と通年を通して決まっているものから、出張を含む単発のものまで様々な仕事を請け負っています。

フリーランスなので「休暇」というものは存在しません。休みたいときは「キャンセルする」ことになるのですが、私がキャンセルした場合も代わりはいませんので、プロジェクトそのものが無しになり、多くの人に迷惑がかかります。また、一度その仕事を逃してしまったら、もう次はないというプレッシャーもあるので、高熱が出ても這ってでも仕事に行きます…

「給料」ではなく、「歩合」なので、実働しなければ賃金ゼロ。オファーがなくなったら失職です。

 

ただし、仕事をしている日は平均で週4~6日。前もって仕事量を調節することが可能です。

「朝~夜まで」という仕事も週2~3日程度ありましたが、午前のみ、夜のみ、という仕事もあったので、なんとか隙間を縫って通院することができました。

 

企業の方よりも実働時間が短い分、通院には明らかに有利でした。

ただし、「この日はどうやっても休めない」という日は、企業人より多いと思っていて、そこはいつもヒヤヒヤしながら通院しています。

 

 

企業の属して週に5日、終日働いていらっしゃる方が通院するとなると、定時で上がってクリニックに通うということになるのだと思います。私のクリニックも18時以降は、日中の2倍~3倍くらい混んでいます。

残業して当然、という部署・職種なら、定時で帰れる仕事に変更できれば、両立は可能なのではないかと思います。

今までのように、残業も出張も何でもやってキャリアを積みたい!という働き方と両立が難しいことに、女性として大変憤りを覚えます。上司や所属企業の理解が広がることを願ってやみません。

 

長い不妊治療と両立するためには、恐らくカミングアウトは必要なのだと感じました。

私も、採卵周期の時点でごまかしが難しいと思い、正直に治療について話しました。

 

何かを犠牲にしなければ不妊治療ができない、なんて悲しい。

普通に働いているうちに、ポンと子どもができちゃう人たちもいるんだから…

不妊治療には、とにかくお金がかかります。そういう意味でも、なんとか離職せずに働き続けられる方法を選択できると良いのではないかと思います。