小野寺タヒチ ブログ

離婚・婚活を経て再婚。5回目の体外受精で妊娠するも、逆子のため帝王切開。現在は一人息子の子育て中!

不妊治療で精液検査は必要?量や勢いは重要?

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不妊治療をいうと、女性ばかりが通院し、検査するものだと思いがちですが、実は男性の精液検査も重要なのです。

なぜなら、不妊の原因の3割は女性に、3割は男性に、4割は男女双方にあると言われているからです。

女性側に問題がなかったとしても、安心できないのです!

 

家で採取してクリニックに持参するか、クリニックの個室で採取するかのどちらかの方法です。

家で採取すれば女性が通院するタイミングで代理提出できますので、男性が来院する必要はありません。

 

【何を調べる?】

WHOの基準に照らし合わせます。

量:2ml

濃度:2000万/1ml

運動率:50%

 

一回の精液検査で、これらが分かります。

量よりも、濃度が大事

女性の体の中に入る量はかなり少量なので、量ばかりが多くても意味がないです。

よく、射精の勢いが良い方が妊娠すると思っている男性がいるようですが、これも関係ないそうです。

運動率は、確認できた精子が泳いでいるかどうかの数値です。数がいても動いていなければ、卵子のところまでたどり着けません…運動率も重です。

 

実際に顕微鏡で観察した写真も見せてくれました。

 

まずは、精子がいるのか?いないのか?

精子が一匹も確認できなければ無精子症と診断されます。

一匹も精子がいないとなると、何らかの方法で精子を採取しなければなりません。男性側にも治療が必要だということです。

最近では、男性の不妊治療についても助成金が支払われるようになってきました。

珍しくないってことですね…

 

うちの場合は、この基準を下回り…いわゆる精子ということでした。

 

 

精子の状態で治療方法が決まる】

基準クリアなら、自然妊娠(タイミング法)でも可能性が高い。

逆に、基準値を下回る場合は人工授精を勧められます。

大きく基準を下回る場合は、体外受精、とりわけ顕微授精を選択することになります。

ビックリしましたが、顕微授精は女性側に問題があるから、ではなく。精子に問題がある場合に行うものだそうです!

数が少ないだけで顕微授精なんて大ごとな治療になるなんて…と驚きました。

 

とにかく、精子の状態を見てみないことには、妊娠できるかどうかも、その後の治療方針も、何も決められないということです。

妊娠を希望するなら、是非、早めの精液検査を!!

 

 

【再検査をする】

一度の検査結果で落ち込まず、再検査をしましょう!

友人夫婦の話ですが、初回に精子が確認できずヒヤヒヤしたけれど、二度目の検査ではWHOの基準をクリア!と、男性の場合はその時の体調によって、かなり差があるようです。

私たちも、一か月後の再検査を勧められました。

残念ながら、二度目の検査結果も良くなかったので、人工授精へとステップアップすることになりました。

人工授精は全部で5回行いました。どれも妊娠までいかなかったけれど、それぞれ、精子の状態を見てみると、かなり濃度と運動率には差がありました。

 

時に、破滅的な数値で、「人工授精をしても意味がない」と言い渡されることも。

しかし、ある時はWHOの基準越え!5回に一度だけありました。

別の友人夫婦は、精子に奇形が多く顕微授精を勧められたようですが、一年後に自然妊娠していました。

本当に精子は、気まぐれで謎だらけ。

 

精子の研究は遅れていて、どうすれば精子を増やせるのか?は、因果関係を立証されている治療法がありません。

漢方やらサプリメントも、やらないよりは良いですが、明確な実績はありません。

 

いわゆる、性力増強!と精子濃度も、関係がないようです…

うちのクリニックでも漢方を出してくれたけれど、実際効果があったかどうかは定かではありませんでした。

元気な精子が増える薬でも開発されれば、人工授精も体外受精もしなくて済む夫婦は多いんだろうな、と思いますが、それはまだ未来の話のようです。