出生数減も、子どもを持つ数は減っていない
2019年の最新の出生数が87万人を下回る、超少子化時代。
出生数と一緒に見たいのが、「合計特殊出生率」という数値です。
出生数は、単純に、何人生まれたか?という数。
出生率は、一人の女性が一生に何人子どもを産むか?という平均。
実は、出生数は年々減っているのに、出生率は、ここ数年横並びで、減ってはいないということです。
出生率は、2005年に1.26という最低数を記録して以来、少し回復。
ここ数年は1.4人程度で推移しています。
要は、単純に、子どもを産める年齢の女性そのものの人口が減少している、ということです。
どうしようもない…
この合計特殊出生率は、独身の女性や、子どもが欲しくない、もしくは産みたくても産めない人も含まれています。
その人たちを含めて1.4人なのだから、結婚して子供を設けた夫婦は、だいたい2人くらいは産んでいるということでしょう。
若い女性の人数も減り続ける中で、出生数が少しでも増える工夫が必要です。
不妊治療をしていると、世の中には、子どもが欲しくても授かっていない人が、こんなにたくさんいるのか!と驚きます。
ちょっと名の知れたクリニックだと、初診が数か月待ちは当たり前。
通院していても、毎回数時間の待ち時間があることも、当たり前。
それだけたくさん、お母さんになりたい人がいるのに、日本の不妊治療は成績が悪すぎて、なかなか授からない。
もっと政府がお金を出して、欲しい人がちゃんと妊娠できるように、医療技術を向上させて欲しい。
海外では当たり前の、着床前スクリーニングを、是非認めて欲しい。
日本は倫理的にNGとしています。
だけど、4回も移植して陰性だった私からしたら、陰性だった原因を知って、次の治療に生かしたいと思うのです。
もし4回とも、受精卵の染色体異常が原因でダメだったのなら、着床前スクリーングをしていたら、移植する前に分かったはずです。
無駄な治療をせずに済んだし、無駄なお金を払わずに済んだし、無駄な時間を過ごさずに済みました。
実に半年で、80万円かかりました。
そして、精神的にもボロボロになって、今は治療をお休みしています。
着床前スクリーニングさえ受けられていたら、こういう無駄で悲しいことは経験せずに済んだことです。
もっと若い時に移植できれば、妊娠する確率だって上がるはずです。
男女の産み分けに繋がるからNG!とされていますが、きちんと法整備して、産み分けと、不妊治療のためのスクリーニングが適切にできるようにして欲しいです。
そして、20代など若いにも関わらず治療が必要な人たちが、もっとちゃんと治療できるように、全面助成して欲しい。
若い彼女たちは、妊娠に適した年齢で結婚して子どもを欲しいと思う、日本にとってはありがたい存在。
不幸にも治療が必要なら、全面的にバックアップすべきです!!
そして、30~40代の我々にも、もっと手厚い助成をして欲しい。
女性が仕事と治療や妊娠、子育てを両立できるようにもして欲しい。
仕事でのキャリアを諦められずに妊娠の期を逃す人が、いかに多いことか…
そして、治療だって、仕事との折り合いがつかずに、諦める人もたくさんいます。
私がたくさん産んで、出生数も出生率も上げてあげるから、妊娠させてよ!!!
と、不妊治療で苦しんでいる私は、そう思っているんですよ。
悔しいなぁ…