着床前診断、それでも着床率60%の現実…
先日、妊活雑誌を読んだのですが、思うところがたくさんありました。
移植する前の受精卵に染色体異常があるか否かを調べる「着床前診断」、染色体異常があるとそもそも着床しないので、体外受精での妊娠率を上げるのに有効です。
海外では普通に導入されているそうですが、日本は、婦人科学会が倫理的問題でNGとしているため、基本的に実施不可能です。
ただ、神戸にある「神戸ARTレディスクリニック」の大谷徹郎先生という方が、日本でも実施しており、色々なところに記事を出しておられます。
既に4回、胚盤胞を移植したのに妊娠できなかった私としては、着床前診断は絶対に必要!と思っています。
今のままでは妊娠できないのは、私のせいか、胚の異常のせいか、原因が全く不明です。
また、移植するには15万円ほどの大金と、一か月強の時間がかかる上、妊娠を期待する分精神的なダメージが非常に大きいです。
始めから、着床前診断で異常な胚を除いておけば、不必要なお金や時間をかけずに済むと思います。
自分が関西圏に住んでいたら、迷わず、大谷先生のクリニックに行きたい!!と心の底から、関西人が羨ましく思っています。
絶対必要!夢の検査だ!と思っていました。
だけど、この度「赤ちゃんが欲しい クリニックガイド」の記事を読んで、あれ??と思いました。
大谷先生の「導入の結果、胚移植あたりの着床率がは約60%に向上し、流産率は10%に下がっています」というコメント。
40代になると、流産率は50%を超えてしまうので、流産率が平均で10%というのは素晴らしい数字です!!
私は50%が化学流産でした。4週目で、まだエコーで赤ちゃんを確認できる手前での流産でしたが、とても悲しかったです。
これがもっと時間が経った後の流産だったら…と思うと、とても耐えられない…
それが10%というのは、本当にすごい!
だけど、着床率が60%というのは、果たして高い数字なのかな…?
日本での体外受精妊娠率の全国平均は40%前後なので、それと比較したら、少しは高い数字なのだと思います。
だけど、着床前診断をして胚の異常がないことを確認しても、40%は着床さえしないのか…
厳しいですね…
異常がない胚を戻せたら、ほとんどが妊娠できるのかと、妄想が膨らみ過ぎていた自分に気が付きました。
女性側に、「検査では」問題ナシだった場合は、妊娠できると思ってしまいました。
だけど、胚の正常が確認できても、女性側の検査で問題ナシでも、妊娠できない人もたくさんいる、ってことですね。
なんて現実は厳しいんだろう…
一人で、頭の中でモヤモヤ考えていると、そうやって妄想のようなものが膨らんでしまうことってありますよね。
時々は、情報収集も兼ねて、雑誌を読むことも大事だなと思いました。
私が購入したのは「クリニックガイド」版でしたが、通常版もありますよ!
お医者さんが書いた難しい本とは違い、さらっと読めるので、夫にも読ませて勉強させています!