体外受精 どんな方法がある?それぞれの特徴とメリット
体外受精は、卵子と精子を採取して、本来は体の中で行われる受精を外で行う不妊治療です。
精子を採取する方法は、単純で、単にカップに出せばいいのですが。
卵子は、卵巣に針を刺して吸引しなければならないので大変です。また、排卵日をある程度コントロールしたり、状態の良い卵子を育てるために投薬が必要で、その薬が自費になるため高額です。
この、卵子の育て方(採卵誘発の方法)や採卵の仕方が、クリニックによってだいぶ違います。
何を「良し」とするかも、医師によってだいぶ見解が違うので、患者側は迷ってしまいます。
まずは、私が実際にクリニックから受けた説明をお伝えします。
私のクリニックで扱っている採卵方法は
①自然法
②マイルド法
③一般的方法(刺激法)
の3つで、それぞれのメリットとデメリットについて説明してもらいました。
【自然法】
自然周期に合わせて採卵するので、コントロールが難しく、採卵前に排卵してしまうリスクがある。
排卵誘発の薬を使わないので体に優しいが、その分採卵できる卵子は0~1個。
【一般的方法】
いわゆる「刺激法」のことです。
排卵誘発の注射を使用。
生理前から打つロング法と、生理後から打つショート法。
体への負担はかなり大きいが、一度に10個程度の卵子が採れる。
【マイルド法】
自然と、一般的方法の間。薬は飲み薬中心。
体の負担はそこそこ、採れる卵子は3個程度。
私は、一般的方法の「ショート法」を勧められ、そうすることにしました。
この一般的方法ですが、他のクリニックでは「刺激法」と呼ばれていることが多いようです。それを「一般的」と呼んでしまくらい、うちのクリニックは圧倒的に刺激法推進派でした。
待合室にも「注射」の予約案内が貼り出されていたので、みんな注射刺激の体外受精をしているんだなと思いました。
採れた卵子全てが受精し、全てが妊娠につながるわけではありません。
3個のうち2個受精卵まで育てば良い方。30代半ばの妊娠率は4割程度なので、受精卵2個は欲しいところ。
そうなると、6個取れれば、数字的には妊娠する。それ以下だと、再び採卵が必要になるかもしれない、という計算でした。
たくさん取れれば、それだけ可能性が上がる!というのが先生の主張でした。
ロング法とショート法では、注射の日数が違うだけで、あとは同じです。
私はAMH値が良くないので、たくさん注射しても結果は変わらないから、ショート法で十分だという判断でした。
注射の数が減る分、安くできるので良かったです。
【ショート法の結果は?】
改めて詳しく書こうと思いますが、結果だけご報告すると、8個採卵できました。
4個を体外受精し、3個受精。残り4個は顕微授精をし、2個受精。
これから戻すので、妊娠するかはまだ分かりません。
【他のクリニックでは?】
うちのクリニックでは刺激法が得意なようだったので、迷わずそれに任せることにしました。
刺激法が「一番良い方法」かどうかは分かりません。
少なくとも、先生の経験が豊富なジャンルで、自信がある方法を取ってもらうことが、一番確率が高いと思いました。
他のクリニックの広告やHP、その院長の著書を見て見ると、今は「マイルド法」もしくは「自然法」が主流のように感じます。
皆さんの口コミやブログも、「クロミッド」という経口薬の名前がよく出てくるのですが、これはマイルド法と説明された方法で使用する薬でした。
クリニックごとに本当に全く違ってビックリします。。。
KLCメソッドで始める不妊治療―心と体にいちばんやさしい不妊治療のすべて
- 作者: 加藤恵一
- 出版社/メーカー: 主婦の友社
- 発売日: 2015/05/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
体外受精は、そのタイミングで転院する人も多いです。
もし、2度目の採卵が必要になったら、私も別のクリニックに行ってみようと思います。