不妊治療の意外な5つのデメリット
不妊治療と言えば、通院が大変そう、お金がかかりそう…というイメージはすぐに湧くのですが。
それ以外の見落としがちな点をまとめてみました。
実際に治療をしてみて、初めて感じたことです。
【ポイント1】不妊の原因は男性にもある
不妊の原因は、3分の1が女性側の問題。3分の1は男性側の問題。そして最後の3分の1は男女双方の問題だと言われています。
つまり、不妊の原因の半分は男性側にあるということです。
女性は、赤ちゃんができないと、自分が悪いのではないか…と自らを責めたり、自分の生活を反省したりするものですが、実際は自分のせいでない場合も多いです。
なのに「子どもはまだ?」と言われるのは女性ばかり。本当に不公平です…
生理が来ていても排卵していない場合もあるし、男性側も性欲があっても精子の数が少ないという場合もあります。
思い当たる節がなくても、原因が潜んでいる可能性はあります。
自分では何も判定できませんので、医療の力を借りて解明することは重要だと感じます。
【ポイント2】夫婦で足並みをそろえる
一般的に、治療を検討し始めるのは女性で、通院するのも女性です。
ですから、女性が独りで勝手に決めて、一人で進めることもある程度可能です。
けれど、子どもは2人のもの。
女性は毎月の生理で、妊娠しなかったことに毎月ガッカリしていますよね。
体調に変化があると、「今度こそ妊娠したかな?」と期待したりもします。
妊活中は、小さなことに一喜一憂するものです。
でも、それって意外と男性は感じていないものです…
私も「いちいち考えるのやめようよ。忘れてリラックスー」と夫によく言われました。
体調の変化や、治療の結果次第をいちいち気にしているとストレスになるので、夫の言うことも一理あるのですが、共感してもらえないことは悲しかったです。
不妊治療をしていると、男女の感覚の差ってこんなにあるんだ…と思うことがたくさんあります!
女性だけが通院することになるので、独りぼっちで不妊治療をしている孤独感を味わうことになります。
そして、ドライな対応をしてくる夫に「子ども欲しいと思ってくれてないの!?」とキレることになります。
授からずに別れる夫婦も。治療の末、せっかく子どもができたのに出産後に別れる夫婦も。
不妊治療はお金の問題でも話し合いが必要ですが、精神的ストレスも大きいです。
男性が治療に前向きになってくれないと、絶対にうまくいきません!!
【ポイント3】男性に実際に協力してもらう
先ほどの話とつながりますが、不妊の原因の半分は男性側にあります。
女性が病院に通うだけでは、本当の問題は解決しません。
男性側は、精子をカップに出して検査する(家で採って妻が持っていく人がほとんど)精液検査があります。というか、この検査しかありません。
女性はもっと色々あって、何度も通院して、中には痛い検査もあるのに、男って楽…それでも、たったそれだけの検査をしぶる男性は非常に多いです。
ただカップに採ってくれればそれでいいんですが、男のプライドが傷つくそうです。そして、治療がステップアップして、人工授精や体外受精になった時も、採ってもらうしかありません。
一度で済まない場合が多いので、きちんと納得してもらわないと後々困ります。
「一度だけでいいから」なんて、間違っても言ってはいけません。
単なる妊活で「きっとこの日だよー」と排卵日を予想して誘っても、日付を指定されると男性はストレスを感じるという。うちも、それで何度ケンカしたことか…
うーん、男性って難しい…
とにかく、しつこく、何度も何度も話し合って気持ちを理解し合うことしかありません!
【ポイント4】セックスレスの危険がある
まず「タイミング法」を始めると「〇〇日に夫婦生活をもってください」と指示されます。
そして、男性はその日まで2~5日程度禁欲することが好ましいと言われるのです。精子の濃度を高めるためです。
禁欲日がある分、ちょっと自由が効かなくなる感はあります。
そして、日付指定されることで気持ちが萎えて「作業」のようになる危険性を感じました…
人工授精までステップアップすると、今度は夫婦生活ではなく、禁欲した上でカップに採ってもらうので、だいぶ制限がある感じがしました。
大事な日にカップに出すので、自然妊娠の可能性はゼロという虚しさもありました。
体外受精までいくと、女性はたくさんの注射や薬で体がボロボロになります…
医学的には禁止されていないですが、そんな気になれない状態が続きます。
こうやってセックスレスになっていったら悲しいな、と思いました。要注意です!
【ポイント5】カミングアウトすることになる
プライベートなことだし、できるだけ黙っておきたいのですが、治療のスケジュールが不定期なので、ステップアップすればするほど、仕事との兼ね合いが難しくなってきます。
体の状態に合わせて診察日が決まるので、事前に予定しておくことができないので難しいんです。次回行ってみるまで、その次の診療日は決まりません。
「明後日来てください」とか、普通です。
妊娠の報告をするのだって、キャリアに傷がつきそうでドキドキしますが、妊娠できるかも分からない治療を報告するなんて…という気持ちです。
妊娠するまではこっそりと治療を進めるつもりでいましたが、結果的にはそうはいきませんでした。
私は、最初は「ちょっと病院で…」とごまかして休みを貰っていましたが、回数が多くなり逆に怪しいかと思って、体外受精のタイミングでカミングアウトしました。
結果的には理解のある職場だったので、言ってよかったと思いました。
参考になりましたでしょうか?
夫婦の問題や、仕事との兼ね合いは、病院では当然教えてくれないものです。
でも長い人生、そこが一番大事なのに…と思うのです。