不妊治療、いつ始める?若い方が良い4つの理由
子どもが欲しいと思っているけれど、なかなか妊娠しない。
でも、わざわざ病院に行くほどでもないのかな…
そのうちできると思うけれど、本当にできるのかどうかちょっと不安…
不妊治療を始めようかと考えている人は、みんなそう思っているのだと思います。
「不妊治療」といっても、どんな治療なのか?何をするのか?
大きく分けて、不妊治療には3ステップあります。
- 2.精子を外へ出し、洗浄して、自然周期の女性の体に戻す「人口授精」(2万円程度)
それぞれ、どんなことをするのかは、また改めて詳しくご紹介したいと思います。
今回は、まずは不妊治療を始めるかどうか、について書きたいと思います。
結論から言ってしまうと、
始めるなら、少しでも若いうちに
でも始めるかどうかは、よく検討して
ということです。
【理由1】治療は若ければ若いほど有利
体外受精までいくと、卵子を取り出すのですが、若い卵巣なら一度の治療で20個以上の卵子が採れるそうです。
でも私は35歳の時点で8個しか採れませんでした。
全てが受精するとは限りませんので、数は多ければ多いほどチャンスがあります。
加齢が進むと、一度に複数の卵子を採るという方法が取れず、治療も限られてしまうようです。
授精卵ができたとして、それを移植した時。20代なら60%近い妊娠率ですが、40代だと20%以下まで下がります。
卵子も精子も、年齢と共に老化するので妊娠しにくくなりますし、子どもの障害のリスクも高まります。
【理由2】精神的に楽
病院に行くと、周りは不妊に悩む女性でいっぱい。
周りの人が妊娠することと、自分が妊娠することは何の関係もないんですが、ついつい比べてしまうんですよ、年齢を。。。
そして、「この中だと若い方だな、きっと私はまだ大丈夫だ」とか
「きっと一番年上だ、不安だな」とか考えてしまうんです。
私は34歳で病院に行きました。
明らかに20代半ばほどの若い人もいましたが、それ以外ではだいぶ若い方だと感じました。
そして、我ながら嫌な奴だなと思いますが、ちょっとした優越感を感じてしましました。あの人よりマシ、この人よりマシ…って。
自分が最年長だと感じながら、病院の待合室にいることは、きっと焦る気持ちになるしストレスだと思いました。
そういう意味でも、若いに越したことはないです。
【理由3】助成金が出る年齢にリミットがある
厚生労働省が定める特定治療支援事業では、不妊治療に助成金が出ることになっています。
世帯の所得が730万という制限以外にも、女性の年齢が治療初日の時点で43歳未満ることが助成の対象の条件です。
初回30万円、2回目以降は15万円助成してもらえます!
ただし、助成金を受給できる回数も、40歳未満なら6回まで受給できますが、それを超えてしまうと3回までもらえません。
病院によっては、不妊治療に「成功報酬」制度を導入している院があります。
例えば、加藤レディスクリニックはかなり有名な病院ですが、成功報酬の料金プランは女性35歳以下です。
若いうちはお金がないものですが、結果的には安く済みます。
【理由4】治療は一度始めたら、止め時を見失う
とりあえず病院に通ってみて、そこから考えよう。
やっても人工授精までで、体外受精なんて大金がかかるし、とんでもない!
私たちは、そうやって気軽な気持ちで不妊治療の扉を開けてしまいました。
でも、タイミング法で妊娠せず。自然妊娠は可能性が低いからと医師に言われる。
そこで勇気を出して人工授精にステップアップ!
でも5回やっても、妊娠しないんですよ…
これ以上同じ治療をやっても、効果はあまりないと言われ。
結局、体外受精までステップアップしてしまいました。
「不妊治療を止めたら妊娠した」というのは、不妊治療あるあるだったりします。
治療のストレスが大きくて、逆に妊娠しにくくなっている、と。
それもあるなー、とは思うんですよ。
でも、ここまでやっても妊娠しなかったのに、治療を止めたら妊娠する、なんて思えないんですよ。
自然妊娠は難しいですという結果が出て、治療をしても妊娠しなくて。
治療を止めるってことは、妊娠を諦めるってことと、限りなくイコールなんです。
不妊治療の外にいる人たちが思うようには止められないんです。
前向きな気持ちで治療を終える時は、子どもがいない人生を受け入れた時なんです。
治療を始めてからでは引き返せません。
強い意志で、ステップの段階を「ここまで」と決めておく。金額の上限を決めておく。期間を決めておく。など、始める前の計画が大事だなと思いました。
もちろん、計画した上で、実際治療を進める段階で変更していくことは良いと思います。
治療を始めるか否か、一人で先走って決めず、夫婦で先のことまでよく話し合ってから
始めることをお奨めしたいと思います。